『お悩み天国〈2〉治勲の爆笑人生相談室』(日本棋院)を買って読んでみた。その中で一番面白かったのは102~105ページのコラムである。趙治勲のエピソードのひとつに
「交通事故にあって手術するときに麻酔を拒否して手術を受けた」
というものがある。
しかし本書において趙治勲自ら
麻酔なしで手術なんて受けられるわけないでしょ。
さらには
ぼくはお医者さんに「三日間くらい目が覚めなくていいから、しっかり麻酔してください」って言ったんだから
と告白している。
つまり、誰かが言い出した無責任なうわさ話が広がってしまったというのが実際のところらしい。
趙治勲の想像によると、この無責任な噂の出所は将棋の米長邦雄ではないかとのこと。
もっとも、今となっては確認は難しいが、趙治勲の推論が当たっているのかもしれない。
ともあれ、手術を受けた本人が「これはガセネタです」と言ってくれたことはありがたく思う。