令和に囲碁と将棋を語る

奈良県在住。囲碁はパンダネットや幽玄で6段、野狐で5段、将棋はぴよ将棋で1級程度です。

【囲碁】『囲碁有段シリーズ 置碁-白の作戦』(解説・藤沢秀行 編集・相場一宏)

家にある囲碁の本を紹介する。『囲碁有段シリーズ 置碁-白の作戦』(解説・藤沢秀行 編集・相場一宏)は、置き碁の本としてかなり充実した内容だと思う。

 

この本は3章からなっている。

第1章は江戸時代の置き碁を2局(道策の4子局と道知の3子局)。

第2章がメインで、「マギレの手」。普通の本ではこういう手に対して下手がどう対処するかが解説されていることが多いのだが、本書では、上手がこれを使うことによって置き碁が楽しく(?)なるでしょう、という視点で扱われている。

第1型~第51型に分けられていて、各型にランクA(2子、3子用)、ランクB(4子、5子用)、ランクC(6子以上用)とランク付けされている。

 

第3章は藤沢秀行氏自身の置き碁。9子局は秀行少年時代の置き碁(vs瀬越憲作)。5子局は秀行少年時代の対本因坊秀哉の置き碁。これは有名だろう。8子~6子局と4子~2子局はいずれも秀行白番で相手はアマチュアである。

 

白番(つまり上手)の側から見た置き碁の楽しみ方という点で、新鮮で面白いと思う。でもこの本の制作に藤沢自身がどこまで関わっているかは私にはわからない。相場氏が大部分書いたのかも知れない。

 

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