【裁判】44歳の長男を殺した元事務次官の第1審は懲役6年の実刑判決
長男の熊澤英一郎さん(44歳)を殺したことで訴えられた父であり元・農林省事務次官でもある熊澤英昭被告(76歳)に対する裁判員裁判が東京地方裁判所で行われ、12月16日に「懲役6年」(求刑は懲役8年)の実刑判決が下った。
「求刑:懲役8年」という点で、判決は「8かけ」の懲役6年くらいだと思っていたので、判決そのものは私の想定内であった。
むしろ、「求刑:懲役8年」というのが「少し軽いかな」と思った。ネットでは熊澤被告に対する同情や擁護、時には賞賛がなされている。
しかし、いくら長男に問題があったとはいえ、殺人は許されることではない。
それに被告は医療機関や公的機関に相談をする余地があったのである。それを十分にせずに殺人という手段を選んだことに、大きな同情を与えることはできないと思う。
個人的には「求刑12年の判決10年」あるいは「求刑10年の判決8年」くらいが妥当であったのではないかと思う。ましてや執行猶予付きの判決は論外だと思う。
控訴するかどうかは被告の意思次第である。しかし、本当に反省しているのであれば、おとなしく刑に服すものではないかと思う。