令和に囲碁と将棋を語る

奈良県在住。囲碁はパンダネットや幽玄で6段、野狐で5段、将棋はぴよ将棋で1級程度です。

【囲碁】囲碁の本の紹介と感想(その3)『シマリの急所 小目編 』『新版 基本死活事典』

◎『シマリの急所 小目編 ~これで完璧! 全52型』溝上知親(囲碁人文庫シリーズ)

構成は、序章+10章となっている。以下の通り。 

序章:小目のシマリとは 

第1章 小ゲイマジマリ 下つけ 

第2章 小ゲイマジマリ 三々へのつけ 

第3章 小ゲイマジマリ 内側へのつけ 

第4章 小ゲイマジマリ 外側へのつけ 

第5章 小ゲイマジマリ ボウシ 

第6章 一間ジマリ   三々へのつけ 

第7章 一間ジマリ   ノゾキ 

第8章 一間ジマリ   横ツケ 

第9章 大ゲイマジマリ 三々へのツケ 

第10章 大ゲイマジマリ その他の手段 

私のような一般的なアマチュアだったら、この本を読めば、シマリに対する仕掛けが「だいたい」わかると思う。

 

「これを取り上げてほしかった」と思う形もいくつかあったが、ぜいたくを言ってもきりがない。↑文庫本サイズなので、電車の中でも読める。 

文字の大きさは、読みにくいと言うほどではない。 

約430ページのうち、序章が約30ページ、小ゲイマジマリ関連が約200ページ、一間ジマリ関連が120~130ページ、大ゲイマジマリ関連が80ページくらい。 

大ゲイマが思ったよりも多く取り扱われている、という印象を持った。 

説明は、私でも楽しめるくらいだから、多くのアマチュアが楽しめるのではないかと思う。 

もし改訂版が出るとすれば、現在大流行している(というか定着している)二間ジマリをめぐる攻防にも触れてくれるとありがたい。ともあれ、一冊手元にあると心強い本だと思う。

 

◎『新版 基本死活事典』(張栩・著、日本棋院

638ページの大著である。

序章 

第1章 生きと死に 

第2章 隅の死活 

第3章 辺の死活 

第4章 実戦 

第5章 一眼をめぐる攻防 

第6章 筋

 という構成である。 

一合マスとその類型だけで70ページ以上ある(224~300ページ)。この部分だけを読破するだけでも大変そうである。 

この分量と内容で値段は「2800円+消費税」である。コストパフォーマンスを考えると、非常に素晴らしい本だといえるだろう。当分は、他の死活や詰碁の本は買う必要がないだろう。 

ただ、私の生きているうちにこの本の内容を全てマスターできるかどうかが問題である。 

この本の著者である張栩九段には深い敬意を覚える。

 

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