【ニュース】3月21日17時時点でのイタリアにおけるコロナウィルス
今日も、イタリアのコロナウィルス状況を紹介する。
もはやコロナウィルスは中国やイタリアだけでなく、フランスやスペインといった他のヨーロッパ諸国でも猛威を振るっている。
スペインやフランスの状況も取り上げたいのだが、今はそこまでの余裕はない。
上の記事(イタリアの新聞「メッサッジェーロ」サイト3月21日付)によると、死者数は更に793人増加している。
3月21日17時時点での州別の死者数は以下のとおりである。
死んだ人の大部分は医療機関の病室で死んだのだろう。どうせ死ぬのなら、住み慣れた我が家でそして家族や知人に看取られながら死にたいと思うのだが、伝染病ということもあり、そのような願いはなかなか叶うことはない。悲しいことだ。
↓増加数や割合は以下のとおりである。
↑集中治療室行きの患者(つまり重篤患者)の増加が鈍ってくれればいいのだが、まだまだ増えている。死亡者数の割合が9.0%になっているが、まずは重篤患者があまり増えないようにすることが優先されると私は思う。
ところで。今まで私は「検査数」を取り上げたことがなかった。
2020年3月21日17時時点でのイタリア国内での検査された人数は
233,222人
(二十三万三千二百二十二人)
である。
ちなみに、日本国内での検査数は18,000から19,000の間(3月20日正午時点)である。
そして感染者数は950人(3月20日正午時点)である。
イタリアの検査数が多すぎるのか、日本のそれが少なすぎるのかは何とも言えないが、日本のやり方が「分をわきまえた現実的なやり方」だったとは言えるだろう。少なくとも「医療崩壊」には至っていないのだから。
イタリア国内での感染者数(入院+集中治療室+治癒退院+死亡)は、5万人を超えている。検査数に対する割合は以下のとおりである。
ざっくりいうと、「50人検査を受けたらそのうちの少なくとも1人は死亡する」という状態である。それにしても、検査数23万人とは・・・日本の10倍以上ではないか。