上記朝日新聞の記事によると、4月8日開幕予定の第78期名人戦七番勝負(豊島名人vs渡辺挑戦者)は延期されることになった。第1局は5月下旬になる予定とのこと。
日本政府が非常事態宣言を出したことによるが、第1局が東京での対局であること、豊島が関西在住なこと、第1局前日は前夜祭があるので人の密集による感染拡大を懸念したことも要因としてあるだろう。
これによって、豊島と渡辺どちらが損する得するとはいえないが、豊島は叡王戦 の七番勝負を、渡辺は棋聖戦の五番勝負を夏に抱えているので、5月以降の両者はハードスケジュールになることが予想される。
体調管理をした上で、良い勝負になることを願っている。
次に、恒例のイタリアでのコロナ感染者のデータである。
↓ まず、4月6日時点での死亡者数(累計)。
死亡者は636人の増加である。
↓ つぎに、感染者の内訳の表である。
↑ 入院者の数は明らかに増加の伸びが鈍っているし、集中治療室入りの患者は減っている。感染者の数も3000人台になっているし、「ピークは越えた」といえるかもしれない。
ただ、日本の状況と比べると・・・
4月7日0時0分時点での日本での感染状況(累計)
感染者:4011人
退院者:575人
死亡者:97人
(クルーズ船の感染者を除く)
1日の感染者が4000人を割っただけで「ピークを越えた」と考えていること自体が、イタリアの状況の悲惨さを物語っている。そして日本は(少なくとも今のところは)なんて平穏なんだろうか。