令和に囲碁と将棋を語る

奈良県在住。囲碁はパンダネットや幽玄で6段、野狐で5段、将棋はぴよ将棋で1級程度です。

【将棋】中原と内藤の言葉

◎中原の言葉(『将棋世界』2016年7月号より)

終盤は経験ではなく読みの世界である。

若い時は4回も5回も読んでから結論を出す。だから正確である。

でも年を取ると、だんだんその回数が3回、2回と減っていく。渡辺さんもそのうちわかるようになる。

最後は1回だけの読みになる。それだとミスが出る。

 

◎内藤の言葉(『将棋世界』2013年3月号より)

米長邦雄の死に関して。

(前略)

連盟の行く末、女流棋士への考え方など米さんと真逆であったが、会うといつも楽しくなり別れるときは固い握手をした。それは米さんの天性ともいうべき明るいユーモアのせいでもあった。

連盟に公益法人の話が出たあたりから彼の言動が理解しにくくなり、連盟が米長1人に振り回されているように見え始めた。

(中略)

握った権力は一生離さない。これは権力者の陥る通弊だ。もう握手できないと思った。

(以下略)