令和に囲碁と将棋を語る

奈良県在住。囲碁はパンダネットや幽玄で6段、野狐で5段、将棋はぴよ将棋で1級程度です。

【雑記】筆記体のこと

数日前のことである。私のところに翻訳の依頼が来た。

内容も分量も大したことはないのですぐにできるかと思っていた。

 

しかし案外時間がかかった。

手書きの文章(しかも筆記体)だったからである。

本当に時間がかかった。時給に換算すると、とてつもなく低くなりそうだ。

 

ああだこうだ考えながら、読んでいく。

ほとんどの単語は解読できたが、いくつかの単語がわからない。

わからないときは、黄色のマーキングをして「判読不能」とコメントしておく。

そして翻訳会社に翻訳結果をメールで送った。

 

わからないものはわからない。読めないものは読めないのだから、これ以上のことは私にはできない。

ただメールの中で「今後は筆記体の案件はよこさないでください。よこす場合はワープロの活字体にしてから送ってください」と書いておいた。

それから数時間後の翻訳会社からの返信には「すみません。今後はそうさせていただきます」「弊社にて文字起こししたのでもう一度お願いします」と書かれていた。

 

活字体なら、お安い御用である。ささっとすませて再び送った。

今回の翻訳案件はこれで一件落着である。

 

さて。

仕事柄、手書きの外国語を読んだり翻訳することはたまにある。

日本人が書いた筆記体(その多くは学生)は比較的読みやすい。

恐らく、彼らが筆記体を学んだ時に使った手本に忠実に書くからであろう。

 

それに対して外国人の書いた筆記体はそれに比べると読みにくい。

恐らく、普段筆記体を書き慣れているものだから、その人の癖がより強く筆跡に反映されるからではなかろうか。

 

パソコンやスマホで文字を書き、読むのが普通となった今の時代である。筆記体と出会うのは新鮮な経験ではあるが、あまり歓迎はしたくない。

 

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