クロイドン発12時30分(クロフツ作、創元推理文庫)を一読したので、コメントを残しておく。
・読む前はクロイドンは鉄道駅かと思っていたが、実は空港だった。
・チャールズが殺意を抱いて殺人を実行するまでに、少なからぬページが割かれている。
・時代はおそらく、世界大恐慌(1930年前後)の少し後くらいだろうか。
・チャールズが属するブルジョアジーの世界を少し見ることができたような気がする。 ・殺人後の、警察のチャールズに対する取り締まりがスマートで、「ねちっこさ」がない。それがコロンボシリーズとの違いか。
・後半の法廷シーンは、この小説の見せ場の一つだと思う。
・最後の章で、フレンチ警部によって種明かしが披露される。この小説において、フレンチは脇役で、主人公はチャールズである。 ・訳が新しいせいか(私が読んだのは霧島義明氏による新訳版)、とてもスムーズに読み進めることができた。
・「ミステリー」というよりは、「殺人と法廷をテーマとした小説」という印象を持った。
・「倒叙三大名作」の一冊といわれているが、個人的には疑問に思う。
・小説としては、大変面白く読むことができた。
【本日(2019年9月9日)のニュース】
・日産の西川社長、辞任の意向を示す。
・将棋の王位戦第6局第1日目が終わる。35手目まで進行、36手目を豊島が封じる。
・ヤマト運輸は、住所を知らない相手にも宅急便を送ることができる新しいサービスを開始。LINEを活用。
・台風15号、日本を去る。死者2人。