令和に囲碁と将棋を語る

奈良県在住。囲碁はパンダネットで六段、将棋はぴよ将棋で1級程度です。

囲碁

【囲碁】マレーシアとインドネシア出身のプロ棋士誕生

マレーシア出身、インドネシア出身の囲碁プロ棋士が誕生したらしい。 マレーシア出身なのは曽富康(チャン・フーカン)さん16歳、インドネシア出身なのはフィトラ・ラフィフ・シドキさん17歳。いずれも、外国籍特別採用棋士制度でのプロ入りとなる。 マレー…

【囲碁】王座戦第4局(井山vs虎丸)の途中図から

2019年11月29日に行われた王座戦第4局(虎丸の白番半目勝ち)により、虎丸が3勝1敗で井山から王座を奪った。今回は、その対局の1コマをごらんいただく。 【テーマ図】白が74手目(△)と打ったところである。 ↑上辺から中央に伸びる黒の一団。断点がいろいろ…

【囲碁】小川誠子6段が死去。68歳。

囲碁の女流棋士として活躍した小川誠子(おがわ・ともこ)6段が11月15日に亡くなったらしい。68歳。 私の年代だと、昔々割と長い間NHK杯の聞き手をしていた人ということで、囲碁ファンにとってなじみのある人だったと思う(もちろんその当時の女流としては強…

【囲碁】藤沢朋斎(庫之助)九段の見損じ(呉・藤沢第二次十番碁第9局)

かつて日本棋院に、藤沢朋斎(ほうさい)(1919年生~1992年没)という人物がいた。昭和20年代から30年代にかけて大活躍した棋士で、日本棋院の大手合いによる昇段制度が始まってから最初の九段であることで知られている。真似碁でも知られている。 さてこの…

【囲碁】坂田栄男からみた昭和の各棋士たち(その4) 橋本(宇)、半田、橋本(昌)

勝つ―碁と根性 (1965年)という書物がある。昭和のタイトル王・坂田栄男の著書である。その中に、坂田からみた各棋士の印象が書かれているので、数回にわたって紹介しようと思う。 【注意】この本の発行年は「1965年(昭和40年)7月1日」(脱稿は同年5月と思…

【囲碁】坂田栄男からみた昭和の各棋士たち(その3) 藤沢(秀)、山部、梶原

勝つ―碁と根性 (1965年)という書物がある。昭和のタイトル王・坂田栄男の著書である。その中に、坂田からみた各棋士の印象が書かれているので、数回にわたって紹介しようと思う。 今回は、藤沢秀行、山部俊郎、梶原武雄についての坂田の感想を紹介する。3人…

【囲碁】藤沢秀行のこと

この前久し振りに大阪某所の囲碁の集まりに行ってきた。3カ月ぶりだろうか。あるときは仕事のために欠席、あるときは体調不良(主にひざ痛)のために欠席続きだった。 久し振りに出席して、軽く1,2局打ってあとはおしゃべりである。そのときに、藤沢秀行名…

【囲碁】坂田栄男からみた昭和の各棋士たち(その2) 高川、藤沢(朋)

勝つ―碁と根性 (1965年) という書物がある。昭和のタイトル王・坂田栄男の著書である。その中に、坂田からみた各棋士の印象が書かれているので、数回にわたって紹介しようと思う。 今回は、高川格と藤沢朋斎についての坂田の感想を紹介する。2人とも、坂田と…

【囲碁】坂田栄男からみた昭和の各棋士たち(その1)

勝つ―碁と根性 (1965年) という書物がある。昭和のタイトル王・坂田栄男の著書である。その中に、坂田からみた各棋士の印象が書かれているので、数回にわたって紹介しようと思う。 【注意】この本の発行年は「1965年(昭和40年)7月1日」である。つまり、坂…

【囲碁】坂田栄男と林海峰の番勝負

坂田栄男と林海峰の番勝負の結果をまとめてみた。 旧・名人戦で3回、本因坊戦で3回、王座戦2回の、合計8度の戦いである。 多いと言うべきか少ないと言うべきか。 年齢の差(坂田が20歳以上年上)であることと、坂田の全盛期には棋聖戦がなかったことを考える…

【囲碁】『囲碁有段シリーズ 置碁-白の作戦』(解説・藤沢秀行 編集・相場一宏)

家にある囲碁の本を紹介する。『囲碁有段シリーズ 置碁-白の作戦』(解説・藤沢秀行 編集・相場一宏)は、置き碁の本としてかなり充実した内容だと思う。 この本は3章からなっている。 第1章は江戸時代の置き碁を2局(道策の4子局と道知の3子局)。 第…

【囲碁】趙治勲の伝説「麻酔なしで手術」の真実

『お悩み天国〈2〉治勲の爆笑人生相談室』(日本棋院)を買って読んでみた。その中で一番面白かったのは102~105ページのコラムである。趙治勲のエピソードのひとつに 「交通事故にあって手術するときに麻酔を拒否して手術を受けた」 というものがある。 し…

【囲碁】手筋と詰碁 超基本(やさしい囲碁トレーニング)高尾紳路・著

『手筋と詰碁 超基本(やさしい囲碁トレーニング)』(高尾紳路・監修)を購入した。私の勉強のためではなく、知り合いの初心者のためある。 第1章 石の連絡(レベル1~レベル3)第2章 手筋(レベル1~レベル4)第3章 形(レベル1~レベル3)第4章 詰碁…

【囲碁】名人戦は虎丸が4勝1敗で名人を奪取。張栩は名人防衛できず。

10月7日・8日の対局で虎丸が白番中押勝ちを収め、通算4勝1敗で名人位を獲得した。 19歳での名人奪取は日本囲碁史上初めてだと思う。すごいなあ。 第5局の動画はこちら(YUTUBE 日本棋院囲碁チャンネル) ↑上の動画を見る限り(この動画の最後の数分で総括が…

【囲碁】亀の甲の威力は?

↓下の盤面をご覧いただきたい。白が左辺△と構えた場面である。あげはまは「黒2、白1」である。 私の古い頭だと、「左下黒の亀の甲60目が大きいので黒が有望か」と思う。 しかし、AIによると白が有望らしい(引用元:安斎著、『誰でも使える囲碁AI流作戦』…

【囲碁】『アマ必勝の新作戦 囲碁・奇襲事典』(マイナビ・後藤俊午&山本賢太郎共著)

今回は囲碁の本の紹介である。『アマ必勝の新作戦 囲碁・奇襲事典』(マイナビ・後藤俊午&山本賢太郎共著)を少しばかり紹介する。 第1章「うわてが採用してはいけない戦法」 第2章「堂々と王道を行く手段」 第3章「奇襲戦法」 ↑このように、3章から構成さ…

【囲碁】名人戦第3局は虎丸が中押勝ち。これで虎丸の2勝1敗。

2019年9月17日・18日に岐阜県で行われた名人戦第3局は、虎丸挑戦者が白番中押勝ちを収めた。 私は2日目の夕方から見ていたが、最後は張栩がコウで粘ったのだが、力及ばず投了したようである。 これで虎丸の2勝、張栩の1勝となった。 張栩は好きな棋士なので…

【囲碁と将棋】タイトル戦の番勝負に和服は必要か。

囲碁も将棋も日本国内では伝統的なボードゲームであるが、タイトル戦における服装は異なる。将棋のタイトル戦は和服着用が原則で、囲碁の方は和服着用でなくてもかまわない。最近の囲碁のトップ棋士で和服着用の人は非常に少ないと思う。 囲碁のタイトル戦で…

【囲碁】「原爆の対局」についての橋本宇太郎の証言

「原爆の対局」は、1945年8月4日・5日・6日に広島県五日市町(広島市の隣の町、現在は広島市佐伯区)で行われた第3期本因坊戦第2局(橋本宇太郎vs岩本薫、橋本白番五目勝ち)のことである。 私の手元に『囲碁一期一会 橋本宇太郎』(なにわ塾叢書)という書…

【囲碁】本因坊秀哉のエピソード:明治時代の棋士は大変だった

本因坊秀哉(ほんいんぼうしゅうさい)という棋士がいた。 1874年(明治7年)生まれの1940年(昭和15年)死去となっている。 大正時代から昭和10年代までの第一人者であった。 その秀哉先生も、若い頃は経済的に恵まれない時期があった。 秀哉先生の父は内務…

【囲碁】坂口安吾「呉清源観戦記」

『定本坂口安吾全集〈第7巻〉 (1967年)』の中に、「呉清源観戦記」というのがある。元々は『読売新聞』昭和23年7月8日付に掲載されたものらしい。印象に残った事をいくつか記しておきたい。 1:璽光尊(じこうそん)のこと 呉清源だけでなく、あの大横…

【囲碁】小岸壮二(こぎしそうじ)のこと

小岸壮二(こぎし そうじ)という囲碁棋士をご存じだろうか?明治・大正の囲碁史に興味のある方は、この棋士の名前を知っているかもしれない。 本因坊秀哉(ほんいんぼうしゅうさい)の愛弟子で、彼の弟子の中では最強と伝えられ、小岸が若死に(1898年生ま…

【囲碁】上野愛咲美が竜星戦ベスト4に進出。全棋士参加棋戦では史上初。

上野愛咲美女流棋聖が第28期竜星戦で準決勝まで進んだ。女流棋士が全棋士参加棋戦でベスト4まで進むのは、日本の囲碁界では初めてのようだ。 関連記事(朝日新聞)はこちらをクリック 上野の快進撃は以下の通り。 ◎本戦(Dブロック) vs伊藤優詩4段 勝利 v…