【囲碁】私の実戦から:凹みの手筋
だいぶ前の私の実戦を紹介する。
【実戦図1】
私が白である。見ての通り、黒が厚くて優勢である。
形勢不利な白は、右辺を生きに行った。
黒1から殺しに行った。白は2と受けた。
正しく打てば白は生きていない・・・はず。
【実戦図その2】
なぜか、黒は1とあててしまった。
白は2と凹んだ。これで生きている。
黒は1と打たずに外から押さえておけば白をしとめることが出来ただろう。
実をいうとこれでも白が有利は言い切れないのだが、大きな獲物を取り損ねた黒はその後もミスを重ねて白が勝ってしまった。
実戦図の白2のヘコミは、とりたてて高級な手筋ではない。初段向け(あるいは級位者向け)の問題集で出てきそうな手である。
しかし、有段者同士の対局でも、実戦、特に持ち時間の少ない対局だと、こんな手さえも見えないことが結構あるのである。