【読書】「地球人よ、警戒せよ」 (創元推理文庫 638-2)
地球人よ、警戒せよ (創元推理文庫 638-2)
『地球人よ、警戒せよ!』(ポール・アンダースン作、創元文庫)という短篇集がある。
今も刊行されているかどうかはわからないが、なかなかの短篇集だと思う。
今回はこの短篇集に収められているうちの一編「ドン・キホーテと風車」を紹介する。
舞台は未来世界の地球。
機械文明が発達し、人類の殆どは、働く必要なく暮らしていける時代になった。
しかしその反面、機械に仕事を奪われて自らが生きる目的を失いつつある者もたくさんいた。
そういった人間が飲んだくれている酒場に、世界最初のロボットが現れた。
敵意を露わにする人間に対し、ロボットは自らの思いを語った。
ロボットにはロボットの抱える悩みがあったのだ・・・。
貧困や重労働から免れても、人の悩みは尽きない。
人間を凌駕するパワーと知性を持つロボットも、それなりの悩みから逃れることが出来ない
・・・というお話である。
このロボットが抱える悩みは何なのか、それを知りたければ、この本を一度手に取ってみると良い。
↓ちなみにこの短篇集におさめられている作品は以下の通り。↓
・地球人よ、警戒せよ!
・ドン・キホーテと風車
・宇宙のジプシー
・さしあたり
・火星上の決闘
・運命の野獣
・分解する空
・宇宙の群盗