下の碁盤を見ていただきたい。
↑昨年(2019年)5月末に行われたプロの対局の投了図である(黒:大竹英雄、白:小松英樹。フマキラーカップマスターズトーナメント)。黒の大竹先生がシチョウを間違えたのだろう、投了している。42手まで、白番小松の中押勝ちである。
プロとしては珍しいミスである。最近私は、自分がうっかりで負けた時は、この図を見るようにしている。
・・・もっとも、ヘボアマチュアの私なら、上のような醜態をさらしてももう少し打ち続ける。
【参考図その1】↓私が黒の立場だったら・・・
↑私が黒だったら、投了なんてとんでもない。黒△から連絡するだろう。
そして・・・
【参考図その2】↓こんな形になるだろう。
↑もちろん、白が厚くて有利なのだろうが、私くらいの低レベルだと、これくらいのことで勝負が決まるわけがない。まず、右下の白一団を厚みとしてうまく活用することができないだろう。
プロやアマチュア強豪だと白勝勢あるいは大優勢だろうが、その他大勢のアマだとまだまだ熱戦(?)が期待できそうな展開である。
さて。上掲の対局を勝った小松は準決勝に進出して、6月29日に広島で依田九段と対局するはずだったのだが・・・。
2019年5月9日 小松vs小林(覚)で、小林が不戦敗。
2019年6月29日 小松vs依田で、依田が不戦敗
依田の不戦敗には依田の日本棋院批判が関係しているようで、盤上の戦い以外での話題がネットをにぎわしてしまった。
誰が一番悪いのかは知らないが、スポンサーにとっては大迷惑な話である。