上の記事によると、3月19日時点でイタリアにおけるコロナウィルスの死者は3000人を超えてしまった。中国内での死者数に迫ったか、もしかしたら追い抜いたかもしれない(もっとも、中国の公式記録がどれくらい信用できるかは、また別の話である)。
死亡者の地域別分布は以下のとおりである。
前日と比較すると、死者が427人増えている。また、増加者数を見ていると、イタリア中部も楽観を許さない状況である。
↓感染者の内訳は以下のとおりである。
各項目の比率に大きな変化は見られない。集中治療室入りの人数を見ると、最終的な死者は「1万人とまではいかないが、それに近い数字」になるかもしれない。
今回は、ロンバルディア州に関する数字を少し取り扱う。
以前にも書いたが、イタリアの人口は約6千万人であり、ロンバルディア州の人口は約1千万人である。つまり、「イタリア人の約17%はロンバルディア州の人」ということになる。この「約17%」という数字を覚えておきたい。
それでは、今回の感染者数や死者数におけるロンバルディア州の割合はどうであろうか?
・・・もう一度書くが、
「イタリア人の6分の1つまり約17%はロンバルディア州の人」
である。
上の表を見ると、17%どころの話ではない。悲惨すぎる。
仮に、近畿2府4県’(人口約2千万人)で、コロナウィルスの死者が4千人を超えたらえらいパニックになるだろう。今のロンバルディアの混乱はまさにこれだ。
ロンバルディア州の名誉のために付け加えると、「治癒して退院」の人数や比率も、ロンバルディア州は高い。。。あまり慰めにはならないけど。