令和に囲碁と将棋を語る

奈良県在住。囲碁はパンダネットや幽玄で6段、野狐で5段、将棋はぴよ将棋で1級程度です。

【将棋】将棋世界(2020年6月号)の感想 その1:ベストバウト10局の組み合わせ

将棋世界』2020年6月号を買ってきた。6月号と言えば、棋士が投票して選ぶベストバウト10が楽しみの一つである。

10局の組み合わせは以下の通り。左の棋士が勝者である。

1位:木村vs豊島(王位戦第7局)

2位:豊島vs広瀬(竜王戦第5局)

3位:豊島vs渡辺(棋聖戦第1局)

4位:佐藤康光vs羽生(順位戦

5位:深浦vs豊島(朝日杯本戦)

 

6位:広瀬vs藤井(王将戦挑戦者決定戦)

7位:渡辺vs羽生(順位戦

8位:藤井vs久保(竜王戦挑戦者決定トーナメント)

9位:藤井vs稲葉(王位戦リーグ)

10位:渡辺vs広瀬(王将戦第3局)

 上記10局に登場した棋士とその回数は以下の通りである。

豊島:4回

広瀬・渡辺・藤井:各3回

羽生:2回

木村・佐藤康光・深浦・久保・稲葉:各1回

 これだけを見ると、豊島の充実ぶりが光る。上位3局にすべて顔を出している。

渡辺と広瀬もさすがの存在感である。広瀬は活躍した割に無冠なのが残念だろう。

藤井の活躍もすごいのだが、対局のステージを考えると、実力はあっても、棋士としての格は豊島や渡辺にはまだ及ばない。来期以降に期待だ。

気づいたのだが、2冠の永瀬の対局が1つも入っていない。実力はあり、タイトルは保持していても、プロに対するアピール度が足りないのだろうか?私としては少し意外な結果となった。