久しぶりに、囲碁の番勝負の記録を綴ることにする。
2人とも、七番勝負の鬼というべき人たちである。
1983年 第38期本因坊戦 林海峰 4-3 趙治勲
1984年 第8期棋聖戦 趙治勲 4-2 林海峰
1989年 第27期十段戦 趙治勲 3-0 林海峰
1989年 第15期天元戦 林海峰 3-2 趙治勲
調べてみてまず思ったことは「たった4回しかぶつかってない」ということである。(大竹vs趙治勲の番勝負は10回)
二人のことだから、もう少し多く番勝負を戦っているのかと思ったが、わずかに4回だけである 。
その中で最も有名なのは、第38期本因坊戦の「趙治勲3連勝の後、林海峰4連勝」というものであろうか。
10回ぶつかって、趙治勲が8回、大竹が2回勝っている。
下を見てもわかるように、碁聖戦では互角に渡り合っているが、その他のタイトル戦では趙治勲が大竹を圧倒している。
1980年 第5期名人戦 趙治勲 4-1(1無無勝負) 大竹
1982年 第7期名人戦 趙治勲 4-1 大竹
1983年 第8期名人戦 趙治勲 4-1 大竹
1984年 第9期名人戦 趙治勲 4-3 大竹1979年 第4期碁聖戦 趙治勲 3-0 大竹
1980年 第5期碁聖戦 大竹 3-1 趙治勲
1982年 第7期碁聖戦 大竹 3-2 趙治勲
1986年 第11期碁聖戦 趙治勲 3-0 大竹
大竹が1942年生まれ、趙治勲が1956年生まれである。
したがって、両者がぶつかった1976年から1984年の期間は、大竹が34歳~42歳、趙治勲は20歳~28歳である。
年齢から考えると、上の結果は私からしたら驚くほどのことではない。20代の方が有利なのだから。